粉の特性で選ぶ
粉体原料特性 |
スクリューフィーダー |
振動フィーダー |
カップ計量 |
---|---|---|---|
嵩比重が軽い |
○ |
○ |
○ |
嵩比重が重い |
○ |
△ |
○ |
磨耗性が高い |
△ |
△ |
△ |
吸湿性が高い |
△ |
× |
× |
付着性がある |
△ |
× |
× |
流れが悪い(凝集性) |
△ |
△ |
△ |
流れすぎ(フラッシング) |
△ |
△ |
△ |
ブリッジする |
アジテータ |
× |
アジテータ |
粉体は、かさ比重によっても供給量に影響がありますが、最も安定した供給が可能なのはスクリューフィーダーです。
磨耗性のある粉体については、どの機種も接粉部の材質や表面処理による対策を施す必要があると思われます。
吸湿性のある粉体についてはその程度にもよりますが、すべての機種において好ましい条件ではありません。
吸湿して付着を始めるような原料だと、ほぼすべての機種で対応不可となります。
ダマになる程度であれば、供給は可能ですが、粉体の塊ができることになりますので、精度への悪影響は大いに考えられるところだと思います。
ホッパー内やフィーダへの供給口でブリッジ(粉詰まり)を起こしやすい粉体の場合は、ブリッジ防止のためにブリッジブレーカを装着することで対策します。
ブリッジブレーカは、一般にアジテータなどと呼ばれたりもします。
ブリッジの発生しやすいホッパー内で、粉体原料に対し常に流動性をもたせておくために羽根状の媒体を回転させておく方法が一般に用いられます。
バイブレータ等の振動式やノッカーによる衝撃式など他にも方法はありますが、騒音の面からも敬遠されることが多くみられます。
総合的にみて、粉体の性質によっても何らかの対策をすることで、能力や精度面を確保しやすいことから、弊社ではスクリューフィーダを主な供給手段として採用しています。