スクリューフィーダーとは、粉粒体原料をパイプ内に装着された螺旋型のスクリューを回転させることで送り出す原料搬送方法のひとつです。
スクリューサイズ(直径や巻きピッチなど)を変えることで、原料の供給量を調整することができます。
またスクリュー形状を変更することで原料の特性(さらさらと流動性がよい・付着や凝集性がある・ふわふわ軽いなど)に合せた搬送が可能です。
スクリューフィーダーは、粉粒体原料への対応範囲が広く最も安定した搬送方法だといえます。
計量方法と供給精度
スクリューフィーダーは、等ピッチのスクリューを回転させることで粉粒体原料を安定して定量供給することができますが、ある決められた量を量りたい場合には注意が必要です。
一般的に制御方法は大きく2つにわかれます。
容量式
スクリューの回転数と運転時間によって供給量を決める
メリット
・設備構成が少なくコスト的に安価で済む
デメリット
・原料や供給条件により誤差範囲が異なる
容量式はスクリューのピッチによって供給量を決めているため、実際に秤で計量を行っているわけではありません。
スクリューフィーダー内の原料が一定であれば安定した量を連続供給することは可能です。
しかし500gとか1Kgなど決められた量を量りたい場合には、一定時間で停止するだけでは誤差をなくすことはできません。
またホッパー内の残量が少なくなってきた場合にもかかる圧が変化することで供給量も変化してきます。
従って容量式は、精度が必要ない場合や大まかに量を量っておいて次工程で微調整を行われる場合などラフな精度でよい場合に適した計量方法であるといえます。
計量式
スクリュー供給した原料の質量をロードセル秤で量りフィードバック計量制御を行う
メリット
・秤計量のため計量精度がよい
デメリット
・容量式と比べると計量制御のためコストはかかる
実際に原料の質量を量りながら計量値をフィードバックしスクリューの回転数を制御しますので、高い計量精度を得ることができます。
粉体原料の計量充填には、計量式をお勧めします。
原料供給用スクリュー
粉体原料の特性や供給量によって、スクリュー形状やサイズを選定します。
材質は一般的にステンレスSUS304を使用し、ご使用される環境によって表面仕上げを選択します。
セイワ技研のスクリューはすべて自社製です。
職人が一本一本ていねいに巻いて製作したものから、最新の多軸旋盤を使用して削り出したスクリューなど用途によって使い分けています。
また接粉部の溶接箇所はすべて全周溶接を標準化していますので、原料が隙間に残存することで発生するコンタミの心配はありません。
どのような業界においても安心してご使用いただける安全なスクリューをお届けしております。